前から観たかったこの映画、今見終わりました。
31才。女性。独身。フリーのルポライター。
虚無感。不安定。過食症。嘔吐癖。
「自分の中で聞こえる声」に悩まされている主人公の彼女が、夜中のコンビニで直感的に惹かれた長距離トラックの男。
彼の車内に乗り込み、恐々と、彼と体を重ねます。
彼女に、ぶっきらぼうに、でも自然と応える男。
彼のトラックに乗り込んだ彼女。
二人は北海道の集荷場への道で、幾度と触れ合う。
安らぎと悪寒、現実と過去。心と体。
それらが交錯する中で彼女は、そして二人の関係は、少しずつ変わっていく。
観終わって、不思議な感覚にさいなまれました。
感動した、とか何かを学んだ、ということではないけれど、
敢えていうならば「共感した」映画でした。
それは、私のなかに、いくつか主人公との共通項を見つけたからかもしれません。
嘔吐癖とかはないけれど、独身女性ならではの虚無感というのはちょっとわかる。
寺島しのぶ、美人女優というかんじではないのにすごくキレイだった。
いい女優さんだと思う。
トラックを降りてからの彼女の表情がよかった。
でもって、大森南朋です。
もう、すっごくよかったっす。
「彼の優しさは本能だ」というセリフがあるんだけど、それを体言する演技、存在感。
かなり惚れた。
他の作品も見なきゃ・・・とおもったらこんなイベントが。
「
天然のカオス、大森南朋 」
・・・行っちゃうかも~。